お別れ会の進行例
お別れ会は演出によってもさまざまな流れとなりますが今回は一般的にどんな進行なのかのお話しをしたいと思います。進行例は以下のとおりです。
- 参列者入場(故人が好きだった音楽をBGMに流すなど)
- 入り口で受け取った花を祭壇の遺影の前に献花
- 参列者着席
- 開会のことば
- 主催者あいさつ(遺族主催の場合は遺族代表が行う)
- 弔辞
- 献杯
- 会食
- 追悼のことば
- 追悼の歌や生演奏など
- 遺族代表あいさつ
- 閉会のことば
ご遺体を引き取りに来てもらう際には病院の門限にも注意しましょう。
終了までに要する時間はだいたい2時間程度が一般的でしょうか。会食の時間に1時間、スピーチや歌、演奏などの披露に1時間といった配分になると思います。友人や知人の中で、歌や演奏など、演出に協力してくれる人がいるようであれば電話などで直接お願いしておくといいですね。演出を考えるにあたっては、参加者全員がひとりひとり、生前の故人の人柄を思い出し、思い出に触れてもらえるような工夫を考えたいものですね。
会場中に故人の写真をたくさんちりばめていろんな故人の顔を見て笑っていただいてもいいでしょうし、故人の遺品や愛用していた品、趣味のものなどを飾る展示スペースを作るのは参加者にとってもとても心に残る演出になるのではないでしょうか。例えばゴルフが好きだったのなら愛用していたクラブやウェア、写真を大きく引き伸ばしたパネルを飾ると、ゴルフ仲間には特に感慨深いものでしょう。絵画が趣味だったのなら、いつも手にしていたパレットや筆、今まで描いてきた作品の数々を並べるなど、仕事場での一面しか知らなかった人にとっては故人の意外な面として写るかもしれません。せっかく展示コーナーを設けたのであれば、ゆっくり見て回ってもらえる時間というのも進行の中に組み込んでおく必要がありますね。
もしも形式ばって思いの残らない進行になるようであれば、前述した進行例などはむしろ参考にされない方がいいかもしれません。いい会だったと参加者が思って帰ってもらえることができたなら、故人もきっと喜ぶことでしょうし、お経をあげることよりも、みんなで焼香をするよりも、それがなによりの供養になるはずだと思います。
最近ではあまり病院の門限は気にすることは無いでしょう。
人が亡くなるのは昼夜問わずいつ、とは言い切れません。
病院でも常駐のスタッフが居るでしょうし、落ち着いてその時を迎えましょう。